厚木市長、5選不出馬 「新しいリーダーに託す」

任期満了に伴う神奈川県の厚木市長選(来年二月五日告示)で、現職の小林常良市長(73)は六日に開かれた市議会一般質問で、出馬しない意向を表明した。市長選にはいずれも県議の佐藤知一さん(52)と山口貴裕さん(49)が出馬を表明している。
 小林市長は四期十六年の市政運営について「市民協働によるまちづくりに高い評価を得たと思っている」と自負する一方、「この歩みを進めていくため、新時代を切り開く新しいリーダーに託すのが私の役割だ」と述べ、不出馬の考えを明らかにした。
 その後の記者会見で「市民に喜んでもらうのが私の仕事。未来永劫(えいごう)まで(市長は)できない」と語った。今年九月に次男が国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正受給した疑いで逮捕され、その後に起訴された問題の影響は「関係ない」と否定。市長選では「私の考えにつながる人は応援する」と述べたが、具体名は挙げなかった。
 同市職員だった小林市長は一九九一年から市議、二〇〇三年から県議を務め、〇七年の市長選で初当選した。(古川雅和)【東京新聞 web】